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子育てを経て──10年ぶりに保育士へ復帰した私の物語

  • カテゴリー:あなたのストーリー
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※こちらの内容は、実際に就労している方の内容をもとに作られております。

資格があるのに踏み出せなかった10年

三重県に住むAさん(40代女性)は、20代で憧れだった保育士資格を取り、保育園で子どもたちと笑い合う毎日を送っていました。
しかし、結婚と出産を機に退職。
「子どもが小さいうちは、自分の手で育てたい」そう思い、家庭を優先してきました。

気づけば10年以上、保育の現場から離れていました。

日々の子育ては充実していましたが、子どもが成長し、下の子が小学校に上がる頃になると、心にぽっかりと穴が空いたように感じる瞬間が増えていきます。
「もう一度、保育士として働きたい」その思いが、少しずつ心の奥で膨らんでいきました。

けれども、次の瞬間には不安が押し寄せます。

「長いブランクで、現場についていけるのだろうか」「若い先生たちの中で、私だけ年齢的に浮いてしまわないだろうか」「ピアノも練習していないし、新しい保育のやり方についていける?」

求人情報を開いては閉じ、スマホを握りしめてため息をつく。頭では「挑戦したい」と思っていても、心が前に進めない日々が続いていました。

「資格があるのに、一歩を踏み出せない」そのもどかしさが、Aさんの胸の中に重くのしかかっていたのです。

アイゴットとの出会い

Aさんが本気で「もう一度働きたい」と思ったのは、友人との何気ない会話がきっかけでした。
同じく子育てが一段落した友人が、近所の保育園で派遣として働いていると聞いたのです。

「ブランクあっても大丈夫だよ。私も10年以上離れてたけど、派遣だから無理なく始められるの」

その言葉に、Aさんの心が大きく揺れました。
「ブランクがあっても働けるの?」「私にもできる場所があるの?」

友人に教えてもらったのが、保育・介護・看護に特化した派遣会社「アイゴット」でした。

その夜、Aさんは半信半疑でスマホを開き、アイゴットのホームページを検索。
「未経験・ブランク歓迎」「短時間勤務OK」「園見学あり」そんな文字が目に飛び込んできました。

「ここなら、私のような人でも受け入れてくれるかもしれない」

思い切ってLINE登録をすると、翌日すぐに担当スタッフから丁寧なメッセージが届きました。電話で不安を伝えると、スタッフはゆっくりと耳を傾け、こう答えてくれたのです。

「ブランクがあっても大丈夫です。担任ではなく補助から始められますし、子育て経験も大きな強みになりますよ。」

その瞬間、Aさんの胸の奥にあった“できない理由”が少しずつほどけていきました。求人票を見てため息をついていた自分が、初めて「働けるかもしれない」と前向きな気持ちになれたのです。

久しぶりの現場で感じた喜び

アイゴットのサポートを受け、Aさんが紹介されたのは自宅からほど近い認定外こども園でした。
最初は担任ではなく、クラスの補助として短時間勤務から。「まずは無理なく慣れていきましょう」というスタッフの言葉に背中を押され、Aさんは10年ぶりに園の門をくぐりました。

朝、子どもたちの元気な声が響く園庭を目にした瞬間、胸がドキドキしました。
「私にできるだろうか」「先生と呼ばれて、ちゃんと応えられるのだろうか」

そんな不安を抱えながら保育室に入ると、子どもたちが一斉にこちらを見て、無邪気に声をあげました。

「せんせい、だれ?」「あたらしいせんせい?!」

その純粋な笑顔に、Aさんの緊張が少し和らぎました。

初日は絵本の読み聞かせと園庭での見守りが中心。
ぎこちない手つきでページをめくるAさんに、子どもたちは身を乗り出して絵本の世界に夢中になってくれました。
園庭では「いっしょにあそぼう!」と手を引かれ、鬼ごっこに加わるうちに、自然と笑顔がこぼれます。

その日の帰り際、ある女の子が小さな声で言いました。
「せんせい、またあしたもきてね。」

Aさんの胸に、温かいものがじんわり広がりました。10年以上のブランクを経ても、子どもたちと向き合う気持ちは変わらない。
「私はやっぱり、この仕事が好きなんだ」そう強く感じた瞬間でした。

10年のブランクが力になる瞬間

復帰して数週間が経つ頃、Aさんはあることに気づきました。
「ブランクはハンデだと思っていたけれど、実は大きな財産だったのかもしれない」

たとえば、園で子どもが泣き出してしまったとき。
周囲の若い先生が少し戸惑っている間に、Aさんは自然にしゃがみこみ、優しく背中をさすりました。
「大丈夫だよ、ここにいるからね」その声かけで子どもは少しずつ落ち着きを取り戻しました。

それは、我が子を育ててきた時間があったからこそできた対応でした。

また、行事準備で慌ただしくなるときには、主婦として身についた段取り力や工夫が役立ちました。
「先にこれをやっておけばスムーズですよ」とさりげなく声をかけると、若い先生たちからも「助かります!」と感謝されることが増えていったのです。

子どもたちには母親のような安心感を、同僚には頼れる先輩のような存在感を。ブランクは決してマイナスではなく、Aさんの強みへと変わっていきました。

「やっぱり保育士に戻ってよかった」そう思える瞬間が、日々少しずつ積み重なっていきました。

あなたへ

Aさんは「ブランクが長すぎる」と不安に押しつぶされそうになっていました。
けれど、一歩を踏み出したからこそ、子どもたちの「せんせい、またあしたもきてね」という笑顔に出会い、「自分の経験は強みになる」と気づくことができたのです。

もしあなたが今、同じように「資格はあるけど、もう遅いのでは」「ブランクがあるから無理かもしれない」と感じているなら、どうか覚えていてください。

ブランクはマイナスではなく、必ずあなたの力になります。
子育てで培った視点も、家庭で積み重ねてきた工夫も、保育の現場で必要とされています。

アイゴットは、ブランク明けの保育士さんを全力でサポートします。
担任ではなく補助から、短時間勤務からでも始められます。
園見学の同行や勤務条件の調整も私たちにお任せください。

まずは無料登録から

 登録は数分で完了。
子どもたちの「せんせい!」の声が、あなたを待っています。もう一度、保育士としての一歩を踏み出してみませんか?

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